東川篤也「もう誘拐なんてしない」読了

ひょんなことからヤクザの娘・花園絵里香と組んで
狂言誘拐をすることになった大学生・翔太郎

ところが仲間だと思ってた先輩・甲本にお金を持ち逃げされたうえ、
殺人事件の容疑者（？）に

一方花園組では妹を助けるために姉・皐月が立ち上がった・・・

続くへ。

って書くとカッコよく見えるけど、
相変わらずのドタバタコメディミステリ。

殺人事件が起こる割にゆるい。ゆるゆる。

花園組は弱小ヤクザ。
オヤジは頼りないし、組員も頼りない。
そんな中、狂言誘拐を隠れ蓑に
唯一しっかり物のNo．2が殺され、
犯人は一見一番の常識人に思われたNo.3の山部。

山部が犯人て心情的にすごく残念なんだけど。
他に犯人になりえる人物がおりませんでした（爆）
でも動機が皐月と結婚して組のTOPになりたいて・・・

随所に挟まるギャグ、ボケ倒しの組員達、
組員、管ちゃんの天才的なタライ落ち的ネタ。
翔太郎のあざといラブホ・夜這いネタ。
そして最終的には怪人ワカメ男・・・！

このユーモアが東川節。東川先生の味。
こういうのがダメ・・・って人にはオススメしませんが。
ライト系が好きな人にはもってこい。

アリバイトリックもそれなりのものでしたし。
ただ、偽札の件はほったらかしで結局よく分からなかったなぁ。

私の感想としては。楽しかった！
読んでて、ぷっ、となるところが多いし、
会話も楽しいし！

またこの登場人物で違う話を書いてほしいなぁ～！