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いよいよ最後!革命!

続くへ

読み終わってしまった。

行きつ戻りつ読んだのにもう終わっちゃった。
さみしい・・・
(なので「戦争」を改めて読んでみたり)

後半は、当麻氏を連れての逃走が中心で、
泣きポイントが多くて多くて。

ラスト、二人の間がどうなるのか。
そこ、実は知ってたんだけど。
読んだらベタ甘にキュン死かと思ったけど、
感動して泣いてしまいました(涙)

うあーーよかったね、よかったねって。

エピローグも知ってたけどニヤニヤ。
でもちょっと郁ちゃん大人になっちゃって(苦笑)
あれから3年、何も進展してない手塚と柴崎って・・・
もしかして「キス3回」から何も進展してないの?!(驚)
いくらなんでも・・・

でも、堂上夫妻からは言われたくないよね(笑)

では追って感想を・・・

当麻が訴えた裁判は良化側の勝訴。
補足内容は納得いったものだったが、
敗訴では意味がない。

「一人の作家の表現の自由を奪った」前例を、
作るわけにはいかないと、当麻の亡命を計画。

堂上班+緒方副隊長で当麻氏を大使館に連れて行くが
図書館側内通者(結構ショックな人だったよ・・・)の
情報漏えいで良化側の邪魔が入る。

二手に分かれて逃げる堂上達。
当麻を連れた堂上と郁は、
途中で堂上が足を撃たれて負傷。
出血多量で重症となる。

ここで、ゾクっとしました。
読者(=私)はほぼ郁の視点で、いつものメンバーの
物語を読んできてるから、
「身近な」堂上が負傷して、胸が痛くなります。
でも今までの大規模戦だって負傷した隊員はいたはずで、
本の中のその人にも、大事な家族や恋人がいるはずで、
その人は心を痛めるわけで。

ここでも“「自分に関わりがない」ことに無関心”の図式が当てはまる。

良化法が通ったのは、国民が「無関心」だったから、
十分な議論がなされぬまま・・・だった。
無論、無関心ではなくても通る法案なんてザラだけど、
それでも「対岸の火事」に人は無関心だ。
自分が困らなければそれでいい、自分含めそんな人は多い。

だからまかり通った良化法。
まかり通っている検閲。

「革命」は通してこのテーマが根底にあったような気がします。

・・・予断ですが堂上班は二手に分かれるとなると
必ず「小牧・手塚」「堂上・笠原」ですよね。
ストーリー上ってのもあるんでしょうけど、
なんかとっても過保護っぷりが窺えます(笑)

堂上が負傷し、郁一人で当麻の護衛を務める。

二正の階級章を貸して「大丈夫だ。お前はやれる」
ここで涙。
そのあとの郁の暴挙にすら涙。
・・・でも、重傷者の襟首掴んでキスって、
あとから考えたらヒドイよね(爆)
その後の「元気にならなかったら許さない!」にも涙。

堂上が死ぬことがないのはわかってたけど、
郁にはわからないんですよね。
救急車呼んだからって、低体温になっていたわけだし・・・

でも、きっと郁の身が心配で心配でたまらない堂上が、
部下として信頼してまかせた作戦続行。
見事それに応えた郁はほんとにほんとに成長したな・・・

逃走劇(厳密には逃走ではないけどコトバが見つかりません)は、
気丈に当麻が不安がらないようにふるまい、
そして頭をフル回転で頑張る郁を応援する気持ちで読んでました。

電報。基地司令拉致事件の時もそうだけど、
郁と柴崎の友情・信頼もここで描かれてますね。
柴崎ならわかってくれる・・・
そういう郁だからこそ柴崎も大好きなんでしょう。

堂上の病院に駆けつける小牧と手塚。
小牧は何度こういう思いをしてきたんでしょうね。
(・・・折口さんも)
それがわかってるから堂上も郁に厳しく過保護だったんだと思うんですが・・・

そっくりで相性がいいから危なっかしくて怖いけど、
でもその無茶がいい結果を出す二人。
・・・どこまでも無茶では困りますけどね(苦笑)

手塚も郁を認めてるんだなぁ。
小牧に即反論したのが可愛い。
柴崎の心配をするところも。

柴崎が郁の身を案じて「根掘り葉掘り聞かなくちゃいけないんだから」
って、ここでもまた涙。ほんとに郁のこと大事に思ってるんだなぁ・・・

そして作戦成功し、自分の暴挙が恥ずかしく堂上に会いに行けない郁。
たぶん、堂上は無事な姿を一目見たくて、褒めたくて、会いたくて、

「告白」を聞きたくて、新宿でのいい意味でのお返しをしたくて、
動けない自分がもどかしくて、待ちに待ってたんじゃないかなぁ。

でも郁ちゃん、命の危険もあったんだよ、
心配じゃないのかいさっさと行ってやれよ・・・

堂上さん、イライラMAXで怒ってますけど、
嬉しさの照れ隠しもあったんじゃないでしょうか。
照れると怒鳴る、それが班長。

ず~っと郁の頭を撫でつづける堂上。
郁ちゃんよ、それでも気付かないのかい?

拗ねてたからかとにかく郁から言わせた堂上。

堂上さんは、王子様の事わかってなかったんですか?!
・・・ニブ。
王子様卒業宣言のことは、なんて思ってたんでしょう・・・

一度吹っ切れるとイケイケGOGOな堂上教官。
革命通してもう積極的だったわけですが。

うまい言葉見つからず、笠原殺法で思いを伝えるのは、
やっぱ似てるんだよね、この二人。行動派。

ケーキ食べたいて甘えたり、まめに顔見せろて言ってみたり、
も~~~~~可愛い・・・。

改めて「戦争」読むと、ほんともう最初から意識し合っていたのがわかって、
あれから3年もかかったのか・・・と感慨ひとしお。

良化法にも穴があきはじめて、図書隊はいつか解散するのかもしれない。
防衛部員にはそれは辛いことかもしれない。
でも、「歴史が動く」その瞬間を、きっとすべてを見た当麻氏が、
書き残してくれるんだろうと期待する。

たった3年で、銃使用禁止ってのは、すごいと思うしね。

・・・で「未来企画」

崇高な目的・・・って言ってた割に、
結構簡単に転んでくれたなぁ。
目的のためには手段を選ばないの典型なのか。
ヤな奴だけど、それを自覚してるのが手塚兄の強み。

まさか手を組むとは思わなかったから、
ちょっと意外でした。

政府内の駆け引きって実際いろいろいろいろあるんだろうな~~
なんて読みながら思い、やっぱり図書館シリーズは
ただのコメディじゃないと改めて思う。

だから面白い。

・・・さみしいけど、スピンアウトも出ることだし!
そちらを楽しみに、読み返します!

すごく楽しかった。楽しい時間をありがとうございました、有川先生。

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