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というわけで別冊Ⅱ章ごとの感想です!

Ⅰのときよりは短い・・・はず!

続くへ


「もしもタイムマシンがあったら」

関東図書隊・図書特殊部隊の副隊長、緒形さんのお話。
よかった収録されてくれて。
もう掲載誌は販売してないし、アマゾンとかだと
めっちゃくちゃ高いんだもん!

冒頭は書き直されてますので、原文も読みたかったけど、
「王子様に会った時」「覚えてなかったくせに」
の違いですよ・・・ね?だったらまぁいいかなと。

堂上さんは披露宴でもおもちゃにされたのねー・・・
恥ずかしいのは郁も恥ずかしいと思うんだけども(爆)
大方の予想通りのマーメイド。
タキシード?ってことは隊服じゃなくていいんだ!
(慧も手塚の式で礼服だったもんな)
列席者も皆礼服になるのかな~なんて、
細かいところが気になります(笑)

郁母は相変わらずなのね~
王子様で態度軟化するのはさすがに母娘(笑)

手塚は手塚だなぁ(笑)
尊敬する上官の妻を「あの女」呼ばわり・・・
自分に説教!(爆)

小牧さんはねぇもうホント、抜け目無いな(苦笑)
きっと、巻き戻せるものなら毬江の耳が悪くなる前に
戻してあげたいとか考えてるんだろうけど、
そういう考えても仕方ない事は言わない人なんだろうな。

堂上教官は・・・若気の至りだね(苦笑)
しっかし玄田隊長の胃袋はどうなってるんだろうか・・・
既に人間じゃないのかもしれない・・・
・・・さすが「なまはげ」@図書館戦争

さて、本題。

緒形さんの穏やかな淡い恋のお話。

副隊長初登場は小田原攻防戦でしたよね。
台詞も少なく、的確に負傷者数を報告する
シッカリ者の副隊長さんって感じでした。

次が内乱・茨城県展。
最初の会議の時のおっとり説明で
のんびりした人なんだと判明。
県展最後の式典も拒否ったくらい
人前で派手な事が苦手な人なのね~と
思っていたけれども。

その後の玄田不在時のご活躍、
当麻事件中の郁へのツッコミ、
電報ピンパラピンパラへの態度と、
お仕事の時はしゃっきりしてるという事が分かりました。

その後の別冊Ⅰでは、隊長の悪ふざけを止めるのを
諦めているがゆえに机踏まれても笑って許す心の広さ(違)
さりげなーく堂上にアドバイスする優しさを披露。

寮の会議室にすぐ来る事を考えて、
独身で寮住まいと思っていたら案の定独身。

一気に私の中で人気急上昇でした。

そんな緒形さんは元良化特務機関の隊員。
しかも、公務員になったらただ配属された「だけ」の。

この話を読んでからアニメを見てれば、
あのアニメの良化隊員の話もなるほどと思ったのかもしれませんね。
自分から希望して入ったわけじゃない、ていうの。

有川先生自身がそう書いてるなら、
良化委員会、特務機関とはそういうものなのでしょう。

ただね~・・・それだけで命がけの戦いをする組織として
成り立つものなのかどうか・・・っと思うのです。
例えば現在の日本の自衛隊を、希望入隊じゃなくて、
公務員からの配属制にしたら今のような隊には
絶対なってないと思うのですよ。

中には高い志を持って自分から配属希望出す人もいたのでは?
自分達のやってる事は、世の中のためなのだ
と本気で思ってる人がいないと、
県展のような激しい戦いにならないんじゃないでしょうか。

「そういうヤツラほど自分の制服に・・・」っていう
あのアニメの台詞には、やっぱり納得がいかないし、
あえて描かれなかった良化側が本気で単純悪に見えるので
描かない意味が無くなってしまうような気がします。

・・・追求すると長くなるのでこの辺にしておきます。

さて。穏やかに続いていた緒形さんと加代子さんの恋。
ただ1つ。自分の配属を言えない緒形。

加代子が書いた文章が載った本が
検閲の対象になっているのを知っていて、
それでも言い出せなかった緒形さん。

直接本人の口からではないルートで
配属を知ってしまった加代子さん。

でも、私は緒形が全面的に悪いとは思わないんです。

好きじゃない仕事をする人は世の中にたくさんいる。
良化法について考えない人もきっと。

加代子が文章を書くのを緒形は知らなかった。
言ってくれたら別れたっていうのは、加代子の勝手な言い分。
良化法に対する解釈も。加代子側の主張の押し付け。
自分が文章を書かなかったら、本を好きじゃなかったら、
緒形が良化隊員でも問題なかったのかもしれない。

でも、言わなくてはいけないときに言わなかった、
結婚したいと思ってる相手に自分の仕事を言えない、
言わない・・・は問題だと思う。
まして命の危険もある職種なのに。

加代子は1冊残そうとした事や何もかも、
全部分かったうえで、それでも、
きっとたとえ緒形が特務機関を辞めても、
別れたんだろうなぁと思う。

彼女にとっては良化法について考えなかった事、
黙っていた事はとても大きなことだったろうし・・・。

緒形さんは「それは君の押し付けだ」って言っても良かったのかもしれない。
でも、加代子の言い分に納得したのは、隠していた後ろめたさの
その“理由”が、加代子の言ったようなことだったからなんだろう。
嫌われ者の組織。なぜ嫌われているのか?
考えないようにしてた、ただ配属されただけだしと。
だからそれから緒形は、「自分の仕事」について改めてちゃんと、
ちゃんと向き合ったのだと思う。

「考えながら仕事をして」
特務機関を辞めて、図書隊に入隊希望を出した。

物凄く勇気のいることだったと思う。
スパイと思われてもそれは仕方ないし。

それだけ加代子のことが好きだったんだなぁ・・・

口座を変えず、好奇の目にも耐え、結果を出し、
そして副隊長にまでなった。
あの人に伝わっているといいなとかすかな希望を持ちながら。

確実に伝わっているって事は、読者だけが知っています。
激しくて穏やかな加代子さんが、
早く緒形さんに会いに行きますように。
それを願って止みません。

もうお1人。

トムこと、進藤さんは、熱い男だったんですね。
いや~突っかかる突っかかる(笑)
でも殴り合って分かり合う男の友情じゃないけど、
一緒に戦って分かり合って、青春って感じです。

進藤さんも好きなので、
2人が描かれているのはすごく嬉しい。

玄田は昔から玄田だという事もよぉ~く分かったし(笑)

いやもう1章めから涙・涙です。

良化隊や、良化法に関することは
考え出すときりが無いし、もやもやするんですが・・・
それを差し引いても感動するお話でした。

いつまでも消えない想い。消せない想い。

とらわれるのが良い事か悪い事かは分からないけれど。

でもきっと2人は、幸せになれるんじゃないかなぁ・・・

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解釈の難しい話ですよね。
良化隊や良化法に関しては、いつまで経っても消化不良なのですが、本作品で作者が描きたいのは、あくまで
「そんな物がある時代に生きる人々」
なので、それで良いのかも知れません。

でもなぁ、加代子さんはちょっと納得がいかないって言うか・・・。
有川先生の描くカップルは、どうも会話不足というか、肝心要な事を話し合わない傾向があるように思われます。
お互いに違うベクトルに向けて全力で走っていって、気が付くと相手が付いて来ていなくて
「何で?!」
みたいな。

しかも、この展開だと、緒形副隊長は
「自分の過去をしっかり見つめて乗り越えた素晴しい人」
で終わるけれども、加代子さんはちょっと心証悪いんじゃないかなぁと。
それも狙いなのかしら?

堂上さんが緒形副隊長の域に達するのはまだまだ先の事ですね。
激しさや熱さを、ちゃんと自分の中に留めておけるようにならなくては。

そして進藤一正がステキ☆
まさに「漢」と書いて「おとこ」と読む・・・(←いい加減にしろ!)
郁に突っかかっていた頃の手塚を彷彿とさせますね!
手塚は二人の師匠の色々な所を受け継いでいると(笑)
進藤さんの「嫁さん」は、どんな人なんでしょうね!
みどり 2008/08/08(Fri)22:24:35 編集
そうなんですよね~
早速コメントありがとうございます!

良化法については、う~ん、ですよね。
とりあえずは図書を守る方が正義、って世界観なんだよなぁ・・・と思うしかないですね。

そして加代子さんの気持ちもわかるんですよ、わかるんですけど・・・
自分の考えが正しい!って押しつけてるようにかじられます・・・

確かに話し合いが足りない!
徹底的に足りない。
今回の話なら、何で言わなかったの?
どう思ってたの?これからどうしたいの?
って聞けば、緒形さんの気持ちもわかったのに・・・
分かったうえでもダメだったのかもしれないけど・・・

有川作品、潔いオトコマエな女性が多いけど、
その分、相手の心情をシャットアウト!な人が多いかも・・・

二人には幸せになってほしいけど、
結局加代子さんの主張が通った形ですよね(苦笑)

穏やかで、激しい人。確かに。

堂上さんは元が熱血(でも優秀)ですからね~(笑)
いつかきっと素晴らしい隊長さんになるような。
でもその前に防衛部が無くなるといい世の中なんでしょうね。

進藤一正はもう!若くて可愛い!
うんうん、手塚っぽい!
あんなイヤミじゃないけど(笑)

進藤さんをトムという嫁さん、どんな人なんでしょね??
ニ章でも大活躍で、本当にザ★漢・・・!

実は「危機」で撃たれたとき、
死ぬほど心配しました。
まさか死・・・!って(涙)
無事でよかった~って心の底から思いました。

そんな進藤さんのお話が見れて、嬉しいです~。
カノン 2008/08/08(Fri)23:53:35 編集
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